2019-03-29から1日間の記事一覧
但し左に著すところは常に身をおほくつかはぬ人に就いていふなり身を多くつかふ人は、その労働に応じて食の多少もあり。その体の大小強弱によりて量の分限もあるべし。されども若年にていまだ家を治めざる人は食を論ぜず。若年なれどもすでに家を治むるもの…
修身実験録 一名・出世の直道 故人 水野南北 原著 梅巷女史 棚橋絢子 編輯 夫れ人の性命は食を以て本とす。仮令(たとひ)良薬を服すといへども、食をなさざれば性命を保つべからず。故にまことの良薬は食なりと知るべし。予数年観相を以て業とすといへども…
修身実験録序 良人曾て己れに語りけらく、水野南北は相者なれども、其の著はせる修身実験録は、世に有益の書にて、相者の秘訣は悉く飲食の慎みに在ることを、実験上より発明せる者なり。吾れ若き時病身なりしが、偶々其の書を読みて感ずる所あり。是に於て食…
水野南北は、江戸時代(1760年~1834年)の観相学の大家である。 刃傷沙汰を繰り返して牢に入れられ、出牢後、観相者から死相が出ているといわれ、どうしようか悩み出家を願い出たところ、半年間、麦と大豆だけの生活を送れば弟子に取ると言われたため、藁を…